Q:ブレイク・フィールド ベトナムの事業の概要は?
ブレイク・フィールド ベトナムは、2014年にベトナムへ進出し、10年以上にわたり現地に根ざした活動を行ってまいりました。事業内容は保険代理店ライセンスを取得し、ベトナム人向けの医療保険紹介サイトを運営しております。
ベトナムでは、日本のように皆保険制度が整っていないため、すべての人が平等に医療を受けられるわけではありません。そのため、所得の上昇に伴い民間の医療保険へ加入する人が増える傾向にあります。しかし現状では、民間医療保険に加入している人は国民全体の20%未満にとどまっているのが実情です。
ブレイク・フィールド ベトナムでは、自社が運営する医療保険紹介サイトにインターネット広告を活用し、年間で数万件の見込み客を獲得しています。2025年3月時点においては、累計13万人以上の見込み顧客データが自社データベースに登録されています。
本記事は、ベトナムにおけるインターネット広告の現場経験と実績を持つブレイク・フィールド ベトナムが、自社の運用実体験をもとに作成したものです。
Q:ベトナム経済の現状を教えてください?
2023年のベトナムは、実質GDP成長率5.0%と堅調な経済成長を見せ、1人当たりGDPは4,324米ドルに達しています。これは日本で言えば昭和51年(1976年)ごろと同水準で、カラーテレビやクーラー、自家用車が普及し始めた時期に相当します。
つまり、現在のベトナムはまさに「消費社会の入り口」に立っており、今後は中間層の拡大とともに、家電・自動車・住宅・教育・金融サービスなどへの消費が拡大していくと見られています。
Q:その他の主要な経済指標はどうなっていますか?
- 消費者物価上昇率(インフレ率):3.3%
- 失業率:2.8%
- 人口:約1億310万人(2023年)
ASEAN諸国と比べて、ベトナムの経済水準はどの程度ですか?
ベトナムの1人当たり名目GDP(2023年)は4,324米ドルで、ASEANでは中位に位置しています。以下が主要国のランキングです。
順位 | 国名 | 1人当たりGDP(米ドル) |
---|---|---|
1位 | シンガポール | 84,734 |
2位 | ブルネイ | 33,577 |
3位 | マレーシア | 12,091 |
4位 | タイ | 7,336 |
5位 | インドネシア | 4,920 |
6位 | ベトナム | 4,324 |
7位 | フィリピン | 3,906 |
8位 | カンボジア | 2,546 |
9位 | ラオス | 1,971 |
10位 | ミャンマー | 1,190 |
※出典:世界経済のネタ帳
https://ecodb.net/ranking/group/XG/imf_ngdpdpc.html
Q:ベトナムにはどれくらいの日本企業が進出していますか?
2023年時点で、2,050社の日系企業がベトナムに進出しています。また、在住日本人の数は1万8949人(2023年10月1日現在)となっています。
Q:日系企業のベトナム進出の現状はどうなっていますか?
かつては製造業やオフショア開発(IT委託)を中心に進出していましたが、現在ではベトナム国内市場をターゲットとした事業も増加しています。
■ 最近の動向と課題
- 円安の影響で新規進出がやや鈍化
- 一部企業は撤退傾向
- ベトナム人の日本語学習者が減少
■ 新たな魅力:IT人材とスタートアップ
- 優秀なベトナム人エンジニアが多く、英語・ベトナム語に堪能
- エンジニア人材を求め、若い日本人起業家がベトナムに渡り、現地でスタートアップに挑戦する企業も増加
Q:ベトナムの都市開発や街の発展状況はどうなっていますか?
ホーチミン市では急速な都市化が進行中で、2024年には地下鉄1号線が開業しました。2区(タオディエン・トゥーティエム)などでは欧風の街並みや高級住宅が並び、不動産市場も活況を呈しています。
Q:ベトナムのインターネット普及率は?
2023年時点でのインターネット普及率は79.1%。およそ7793万人が利用しており、主要デバイスはスマートフォンです。
出典:DataReportal「Digital 2023: Vietnam」
Q:ベトナムでの検索エンジンのシェアは?
2024年現在、Googleが約97%のシェアを占めており、ベトナムの検索エンジン市場で圧倒的な存在となっています。Cốc Cốc(コックコック)はベトナム発の検索エンジンで、数%のシェアを持っています。
Q:ベトナムのソーシャルメディアのユーザー数は?
- Zalo:約7500万人
- Facebook:約6200万人
- YouTube:約6300万人
- TikTok:約4900万人
出典:ベトナム情報通信省(MIC)
Q:Zaloとはどのようなアプリですか?
Zaloは、LINEとFacebookを組み合わせたようなSNSです。プライベートだけでなくビジネスでも活用され、メッセージ・音声通話・位置情報検索・グループチャットなど多機能です。
ショッピングや銀行、インフラ料金の支払いにも対応しており、ベトナムの生活に深く根付いています。
Q:その他ベトナムの人気ローカルアプリは?
2022年時点で月間1000万人以上のユーザーを持つローカルアプリは以下の通りです。
- Zing MP3(音楽プレーヤー):約2360万人
- MoMo(モバイル決済):約1960万人
- Báo Mới(ニュース):約1550万人
出典:ベトナム情報通信省(MIC)
Q:ベトナムのインターネット広告市場の規模は?
正確な公式データはありませんが、ベトナムのインターネット広告市場は約2000億円規模に成長していると推定されています。
ブレイク・フィールド ベトナムが進出した2014年は約100億円規模であり、10年間で年平均30%以上の成長を遂げていると見られます。
Q:広告出稿媒体と配信手法は?
ブレイク・フィールド ベトナムでは、主にGoogle、Meta(旧Facebook)、Zaloを活用しています。
- Google・Meta:日本と同様の運用が可能
- Zalo:独自の商品と配信手法の理解が必要
Zaloオフィス(ホーチミン)は、プールや、スポーツジムも完備した、Google本社のような開放的で近代的な設備を持つオフィスです。
Q:広告費用のコストは日本と比べてどれくらいですか?
Google・Meta広告のクリック単価は、日本の10分の1程度です。 オンラインアンケート調査では、1件あたりの単価が日本の3分の1〜4分の1程度で実施可能です(2025年現在)。
Q:ベトナムで広告運用する際の注意点は?
- 広告明示義務:「Sponsored(広告)」の表記が義務化
- 個人情報保護法:収集には事前同意と利用目的の明記が必要
- インセンティブ提供の規制:
- アンケートなどに答えるプレゼントが1億VND(約60万円)を超える場合は当局への届け出が必要で、酒類・たばこを景品とすることは禁止されています。
以上のように、法規制や文化的背景を理解した広告設計が求められます。
まとめ:ベトナム市場で成果を上げるには?
ベトナムはインターネット普及率の高さ、若年層中心のスマホ社会、そしてコスト優位性のある広告市場といった点で、日系企業にとって非常に魅力的なマーケットです。一方、Zaloなどローカルアプリの活用、法規制への対応、文化的な配慮が重要なポイントとなります。
現地に拠点を持つブレイク・フィールド ベトナムでは、広告運用の経験と実績を生かし、日系企業のベトナム展開をトータルで支援しています。ベトナム市場への進出を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
出典:日本貿易振興機構
https://www.jetro.go.jp/world/asia/vn/basic_01.html?utm_source=chatgpt.com
https://www.jetro.go.jp/world/asia/vn/gtir/?utm_source=chatgpt.com
IMF – World Economic Outlook Databases (2024年10月版)
https://ecodb.net/ranking/group/XG/imf_ngdpdpc.html?utm_source=chatgpt.com
出典:世界経済のネタ帳
DataReportal「Digital 2023: Vietnam」
ベトナム情報通信省(MIC)
https://english.mic.gov.vn/users-of-vietnamese-digital-platform-surge-235-in-august-197155241.htm?utm_source=chatgpt.com