広告運営では検索語句の確認が重要ですが、2020年9月に大きな制限が加わりました。そのため、混乱してしまった広告運営者の方も多いのではないでしょうか。
そこで2021年9月に「より多くの検索語句が確認ができるようになる」というお知らせがあり、再度仕様が変わりました。そのため、どのような変更があったのかを含めて検索語句とは何か、どのように利用すべきなのかを解説していきます。
Google広告で成功するためには、検索語句を確認し、広告流入が正しく行われているのかを知る必要があるといわれます。理由として、検索語句を確認することで、サービスとマッチしたユーザーが検索しているかどうかがわかるためです。
では検索語句とはなんでしょうか?キーワードとの違いや確認方法を解説します。
キーワードとの違いは?
検索語句は検索クエリとも呼ばれ、実際にユーザーが検索に使用した語句です。どのような語句で広告にたどり着いたのかがわかります。例えば「銀座、トレーニング」なら銀座でトレーニングができるジムを探していると想定できます。
一方、キーワードは、適切なターゲット ユーザーに広告を表示するために、Google 広告をご利用の広告主様が広告グループに設定する語句のことです。
検索語句の確認方法
検索語句の確認は『検索語句レポート』を使います。Google広告の管理画面を開いて確認したいキャンペーンや広告グループごとに検索語句がわかる仕様です
検索語句レポートを利用してどのようにGoogle広告を改善できるのかを説明します。Google広告の検索語句を知ってより自社に興味を持ってくれるユーザーの流動を促進させましょう。
検索語句レポートを利用するメリット
Google広告の管理画面で検索語句レポートを確認すると、ユーザーが広告を見つけるために利用した検索語句と、掲載結果を詳細に確認可能です。
検索語句レポートを確認すると、設定したキーワードと意図しない検索語句に広告が表示されている場合も少なくありません。
自社の商品やサービスと関連性があまりない検索語句があれば、除外キーワードに指定しましょう。
逆に、想定していなかった検索語句から、多くCVが発生する場合もあるため、新たにキーワードとして設定することや、広告文にCVが発生している検索語句を含めるなどの検討も可能になります。
つまりメリットは以下の3点です。
・親和性の高い検索語句を発見し、追加するキーワードの検討が可能になる
・広告文の見直しが図れる
・除外キーワードを設定することで親和性のないユーザーの流入を防ぐ
除外ワードの設定の仕方
自社の商品やサービスに関連性があまりない検索語句を見つけたら『除外キーワード』として追加します。
リゾートタイプの水着を販売しているのに競泳用の水着を探している人が広告を見ているとしたら、購買に結びつけません。『スポーツ』や『競泳』などの言葉を除外キーワードに追加します。
ただし除外キーワードが多すぎると潜在的ユーザーの獲得の可能性が減少してしまうので注意が必要です。本当に不要かどうか熟考して除外キーワードを選択してください。
2020年9月にGoogleはプライバシー保護を目的として検索語句のレポート表示に制限を加えました。多くのユーザーによる検索語句のみが表示される仕様になったのです。
その結果どのような影響があったのでしょうか。
コンバージョンした検索語句がわからない
どのような検索語句でコンバージョンをしたか明確に分からなくなりました。そのため、効率の悪い検索語句だったとしても、除外判断が難しくなりました。
2020年の仕様変更で運営しにくくなったという意見が多かったため、2021年9月に「より多くの検索語句が見れるように仕様変更」がありました。その結果、どのような改善があったのかを見ていきましょう。
プライバシーに配慮しながらも平均6.5倍程度アップ
Google広告のオフィシャルツイートによると匿名性を満たしている検索語句に限って表示件数を増やすことで、約6.5倍の検索語句が表示されるようになるとのことです。プライバシーの保護をしながら、さらに表示される検索語句を増やすための投資もしているので、これから徐々に増えていく見込みだということです。
プライベート基準は現在の基準を
プライベート基準は徐々に変化しています。検索語句が現在の認識と比較して適切でないと判断されたものは、2022年2月以降に削除される見込みです。またこれからも基準がどのように変化していくか分からないため、検索語句のデータは保存しておくべきでしょう。
検索語句にこだわらない運用も視野に入れるべき
検索語句を確認しながらの運用は、検索広告において効果を上げるための方法の一つになりますが、これからもプライベート基準が変わっていくことを考えると、検索語句に頼りすぎるのは危険です。今後は、広告文・ランディングページの検証にシフトして、広告効果を上げていくのが良いと考えます。
2021年9月より検索語句の表示が増えてきましたが、可視化できない検索語句も多数あります。また、これからもプライバシー保護の目的で利用できなくなる機能が増えていくことも予想できます。
それらの変化に対応できるように常に準備をしていくことが大切です。
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