複数毎の画像を組み合わせて表示できるカルーセル広告は、FacebookやLINE、InstagramといったSNSにて広く用いられている広告ですが、2021年7月27日よりYahoo!のディスプレイ広告でも提供が開始されました。これまで他の媒体でカルーセル広告を見て、Yahoo!でも使えればと思っていた広告主にとって、待ちに待った提供となったことでしょう。そこでYahoo!広告におけるカルーセル広告について、様々な点から見てみるとしましょう。
Yahoo!広告にてカルーセル広告を配信する際には、いくつか注意点がありますので覚えておきましょう。
配信面が限られている
様々な画像にて訴求できるカルーセル広告ですが、配信面が限られています。Yahoo!では様々な広告を配信していますが、具体的にはディスプレイ広告のみです。それだけで十分という人もいれば、ディスプレイ広告以外にも広告展開している場合には物足りないと思う人もいることでしょう。
今後の展開は未知数ですが、配信面が限られていることから、利用できるシチュエーションが限られている点は注意しておきましょう。
入稿された順番で表示される
多くの画像を表示できるカルーセル広告ですが、画像の表示順は入稿した順番になります。そのため、入稿後に表示される順番を変更することはできません。カルーセル広告の表示される順番にもこだわりたいのであれば、入稿時から順番に気を付けておく必要があります。
後で設定できると思って適当な順番で画像を入稿すると、入稿した通りの適当な順番にて表示されることになってしまいますので気を付けましょう。
カルーセルのカードごとの配信実績確認ができない
Yahoo!広告のメリットとして、大きな広告効果が期待できる点だけではなく、広告のデータを確認できる点にありますが、カルーセル広告に関してはあくまでも広告単位での実績確認のみで、カード毎の配信実績が確認できません。
データを元に緻密な広告戦略を立てている場合、カルーセル広告の大雑把なデータは、少々不満を感じる可能性があります。
動画広告は使用不可
カルーセル広告はあくまでも画像を組み合わせた広告になりますので動画広告は使用できません。
動画広告は静止画像の広告と比較すると訴求力が高いことから採用する広告主も増えていますが、残念ながらカルーセル広告では動画広告を採用することはできませんので気を付けましょう。
カルーセルカードの全てが審査の対象
カルーセル広告は複数の画像を組み合わせたものですが、画像すべてが審査の対象となっていますので、1枚でも審査基準を満たしていない画像が含まれている場合、カルーセル広告そのものが配信できません。
そのため、他の広告と比べると気を付けなければならない点が多いです。画像に関しても文字数や使用可能文字、画像サイズ等が規定されています。複数枚の画像を使用する場合、すべてに於いて条件を満たすよう作成しなければなりません。そのため、広告出稿に慣れていないと、審査が通るまでに手間取る可能性もあります。
カルーセル広告は複数の画像で訴求できるので、ECサイト等、ジャンルによっては大きな効果が期待できます。
そこで、カルーセル広告を作成する流れについても見てみるとしましょう。
キャンペーンと広告グループの選択
まずは作成したい広告のキャンペーンと広告グループを選択します。
カルーセル広告では下記のキャンペーン目的が利用できます。
・コンバージョン
・サイト誘導
・アプリ訴求
管理画面から「広告作成」をクリックし、カルーセル広告を追加を選択します。
広告名や表示URL、リンク先URL等を設定します。
ちなみに表示URLは29文字以内、リンク先URLは1024文字以内、広告主の主体者を明確にする際の主体者表記は20文字以内となっています。
ロゴ画像
カルーセルカードの最後に表示されるロゴ画像も登録します。
ロゴ画像は新規アップロードか、既に登録されているmediaを検索しての設定の二種類が用意されていますが、ロゴ画像にはは下記の入稿規定があります。
・アスペクト比:1:1
・最小ピクセルサイズ:600px×600px
・ファイル容量:最大3MB
上記条件を満たしていることを確認し、画像を選定しましょう。
そして画像のアップロードです。画像ごとにリンクやタイトル、説明文が設定できますので、それぞれ設定していきましょう。
ちなみにここでも下記の条件が設定されています。
・リンク先URL:1024文字以内
・タイトル:20文字以内
・説明文:38文字以内
当然すべての画像にて適用されるものです。
また、画像のサイズに関しての入稿規定は下記となっています。
・アスペクト比:1:01
・最小ピクセルサイズ:600px×600px
・ファイル容量:最大3MB
・ファイル形式:GIF89a、JPEG、PNG
最大で10枚まで追加が可能で、すべての入力を終えた後、「作成」をクリックすることで作成完了となります。
カルーセル動画は多くの画像を使用できるので訴求力の高さや、多くの商品を取り扱っている広告主との親和性の高さが特徴です。
他の広告と比べると、カードそれぞれが審査対象である点には気を付けなければなりませんが、有効活用することで、より訴求力の高い広告の配信が可能になることでしょう。
運用の際も、最新の最適化機能を駆使し、分析・改善からレポーティングまで一貫してサポート致します。また、自社メディアで年間で約10億円(※2019年3月末時点)の広告出稿を行い、運用ノウハウを蓄積しております。
メディア事業の出稿実績やノウハウを用いて、貴社がご出稿されるWEB広告でパフォーマンス最大化のお手伝いをさせていただきます。